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2012年8月27日 (月)

「涙はいっぱい流したはずなのに」と

26日は、福島の青年5人と神奈川の青年らが仮設住宅を訪れ、お米を届けながら話を聞きました。今回、訪れた所は、震災後の初期の頃に建てられた仮設住宅で、数世代に渡って住んでいた家族が、隣同士の入居を希望してもお年寄りと子どものいる家族が優先される関係で、離ればなれになって住んでいる方が比較的多い場所です。

お昼にご近所さんと話している時に、「ボランティアに来ているんです」とあいさつをしたおばあさんは、「以前住んでいた家は、クモの巣が家にはっちゃってさ」と笑ってこたえてくれました。しかし、あらためて訪問し支援物資のお米を届け、ゆっくり話を聞くと「一度県外に避難していたけど、やっぱりここに住むんだと決意をして戻ってきたはずなのに、見通しの付かない生活の事を考えると」と涙を浮かべながら「これまで涙はいっぱい流してきたはずなのにね」と胸の内を明かしてくれました。

「ボランティアさんにはいろいろなものを運んでもらったり、救援物資もらったりして感謝しているんです」と話してくれたおばあちゃん。「震災前は、小高の中心街に住んでいた」こと、「地震の揺れによる被害はほとんどなかったけど、放射線の影響で家をでた」こと、「最近家に行ったが、クモの巣は張ってるし、ネズミは出てくるし、水道も通っていないから片付けをするにもできない」こと、「庭の草が背丈ほどの高さまで伸びている」ことなどを次々と話してくれました。「でも、ボランティアさんが来てくれるのがうれしい」とボランティアの存在が励みになっている事を繰り返し話していました。

他にも、「以前は、息子たちと一緒に住んでいたけれども、バラバラになってしまった」「家族が3カ所にバラバラに住んでいる。家族円満だったのにこんな事に誰がしたのか」「早く帰りたいが、ライフラインの復旧がまだ。宿泊も許されていない。これから戻って生活が再建できるのか不安」などの声や、1時間半もの思いの丈を話す方もいました。

つどい開催 他県の青年との交流に元気づけられた

仮設住宅での聞き取り後、センターに戻り「つどい」を開催。聞き取った感想を交流しながら、おたがいに質問やこれからのエネルギーのあり方を考えあいました。神奈川の参加者が「福島の原発は、関東で消費される電気だけれども、今回の事故を受けて関東へ感じていることはありますか?」と訪ねると、福島の青年から「初めはいろいろと考えることもあったが、学んでいくうちに電気を使っている人が誰かという問題ではなくて、東電と国に一番の責任があって、やっぱり政治の問題だと思うようになった」ことが話されました。

その後、神奈川の学生からエネルギーシンポを開いたことや、横須賀に原子力空母の母港があることが話され、米軍基地の敷地を使った太陽光発電や風力発電がされれば、危険な基地の街から、地域社会に役立つ街になるんじゃないかなど活発な意見交流がされました。福島のFさんからは「他県から見た福島の話を聞いたり、交流すると元気づけられた」と感想が出されました。

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